野生への回帰

運動神経は悪い方ではなかった。そのため、スポーツ(野球)もそこそこやれてたが、どこか熱が乗らないやり方・過ごし方を送っていた。それがきっかけで同級生や顧問の先生らと衝突することがしばしばあった。自分では真面目にやっているつもりでも他からはどこか不真面目に見えていたのだろう(今ではそう思うという話)。内省的で言葉少なめ、なぜこういう行為をしているのか?というのを説明するのもめんどくさいし、どうせ言っても理解でけへんやろみたいな、斜に構えた考え方。小・中・高と惰性で続けていたものとの訣別はあっけない幕切れであった。やる気のなさから出た言葉に対しての売り文句に買い文句。

「それやったら、辞めるわ・・・」

高校で入部して、すぐに退部した。

その後、テニス部とかバスケットボール部などを仮入部してはいろいろ理由をつけて続けることはなかった。

それからというのも、部活動をするという選択をすることはなかった。その時は自分の性格・適性や人間関係の問題と捉えていたし、捉えがちだった。しかし、根本では全く違うということ。

そう、「(君の)その運動神経や性格は対人との競争で発揮されるものではない可能性がある」

もし、タイムスリップして過去の私に会えるなら、この言葉を贈りたい

「野に出てみないか?」「狩りとか向いてるかもよ?」と