きのこ漫談13

桂菌師の本日のきのこさん、いらっしゃい!

「どんな人が来るか、楽しみやね」「ほんとですね」

「夫:熊本県出身ヌメリスギタケ、妻:新潟県出身ヌメリイグチ」(どん)

「この感じ、久しぶりで落ち着くわー」「そうですね」

「で、おたくらどういった関係で?」

「夫:私たちは『きのこの里』の『滑り一族』という家系のものです」

「妻:実は娘が家出しまして」

「え?、娘さんが失踪?」

「夫:ざっくり言うと、私たちには男の子がずっと恵まれず、娘が『このままじゃー里が滅んじゃうー』とか言って、どこかに消えてしまったんです」

「どういうことです?ちょっと聞きたいなあ、そう思わへん?」「ええ」

「夫:では、詳らかに説明しますと、私たちの家系ではずっと傘に滑りがある者が頭首を務めてきましたが、わたしたちがこんな状態なものですから、一族の掟では、里の外者との交流は禁制でして、それを見かねた娘がこう言いまして」

「?:そんなんじゃ里が荒廃するだけじゃない!それじゃあ、私が相手を見つけてくるね💗って」

「妻:確かに家系的には血が濃くなりすぎていて、一族の中でも針葉樹派と広葉樹派で分断が出来てしまっている始末で、何分こればかりはどうしようもなくて、かと言って、時間が経過すれば解決する問題でもないことは重々承知しているんですが・・・」

「つまり、これをどこかで娘さんが観ているかもしれないと」

「夫妻:早い話がそうです」

「わっかりましたー、こんなんでお役に立てれるなら、喜んで協力させてもらいますわ」「ええよね?」「はい」

「ってすぐ近いところに居られるような気もしますけどね」