趣味で狩猟をするという事の方がはるかにハードルが高く、計画は頓挫した。
免許取得はいいが、狩猟登録含めその他もろもろの手続きが煩雑で、思いの外時間がかかる。
鉄砲所持をするにも”趣味で”というよりも”仕事で”という方が警察に納得されやすい
この時は鉄砲所持は諦め、別の事を考えていた。
暗黙の了解でどのエリアがどの猟友会の縄張りなのかが、閉鎖的で外からはまずわからない。
銃猟をするもの、わな猟をするもの とは ちょっと相いれない。
地元の山を歩いてみた。
獣の気配が薄いし、鳥獣保護区になっているエリアも多い。
”こりゃ、ダメかな”
地元で狩猟をすることを諦めかけていた。
そんな折に仕事の方で任期の延長が決まった。
というより、新しい役職が与えられ、そのポジションに就くことになった。
不幸中の幸い、渡りに船とはこのこと。
新しい役職では、別の仕事(施設管理)を含む土日祝日の現場対応もすることになった。施設管理も面白そうだし、休みもなくなる可能性があるが、それも嫌ではなかった。むしろそれを望んでいた節があった。
”仕事があるから、遊びに行けないわ”という言い訳はもちろん、”遊ぶことよりもたのしい仕事があるから”というのが本音だった。
”有害駆除の捕殺員”は二年目に突入した。