きのこ漫談84

きのこ漫談83

桂菌師の本日のきのこさん、いらっしゃい!

「どんな人が来るか、楽しみやね」「ほんとですね」

「夫:アンズタケ、:妻:ソライロタケ」(どん)

「ちょっと形式を変えてみるわ」「ほう」

「ブロンド髪の、朱いドレスを身に纏った女が口につけている白粉はなんと青い紅だった」

「夫:何だぁ?、その口の色は?」

「妻:あら?、これからXXする人に説明が必要?」

「女はおもむろにビリヤード台に腰を置き、キューを手に取り・・・」

「タップにチョークを塗り、フッと息をかける」

「妻:わかっているわよね?」

「夫:・・・」

「そういって、ブレイクショットを放ち、玉がソケットに吸い込まれるや否や女の脳内では『まるで枕かクッションを引き裂いたかのような無数の羽毛だけがベット上に飛び交う場面』が頭を過るのであった」

「夫:わからない」

「妻:あら、そう、じゃあ続きをやるわね」

「何度もそのシーンが女の脳内で繰り返された、ただし最後だけは沈黙であった」

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「久しぶりにビリヤードしたくなったわ」「そういうことじゃなくて、これ何なんです?」

「アンソロジー」