ストーリーテラー

ちょっと昔語り

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ある課題、目的を解決するためにフィールドデータを収集し、解析し、主要な結論を得るためのストーリーを語る上での情報をアウトプットする。ざっと流れを辿ると、収集し、整理分類すること(第一ステップ)。コレクションしたものを俯瞰し、何かしらのストーリーを得ること(第二ステップ)。

知らないことを知っていることがある種のステータスだった時代とそれらを前提とし、何かしらのストーリーテリングが求められる時代

所謂、生態学を専攻していた一学生が垣間見た現実は旧時代と新時代の端境期であった。いや、それは正確ではない。今でも知られていないことを発見することが尊ばれることもあるし、ストーリーテラーが強いのはどの時代でも同じ。生態学は生物学の中でもマイノリティであったし、同級生の多くは分子医学生物学分野を志していた。ミクロの世界の方が知的に見えたし、就職に有利だろうという理由から人気があった。方やマクロ(フィールド)は泥臭いし、マネタイズしにくい分野であったため不人気だった。そんな生態学の中でも派閥みたいなのはあった。

そんな中でも数理・情報に長けている人らの研究は何かと注目されていた。

シミュレーション解析だとか、新しい技術でどうたらこうたらとか、

私が生態学専攻は単に性格からであって、フィールドワークの方が性にあっていそうという理由で選んだのだが、(今ではすごい不明瞭な理由だなあと思う)

フィールドワークなんかほんの研究期間の一瞬にすぎず、パソコンでのデータ整理や当時のソフトでmathematicaだとかRでごりごりとか

柄に似合わず、白衣姿でDNA抽出だ、分子ゲル泳動だのやってたり、

生態学でも量的遺伝学とか集団・個体群統計学みたいなのを勉強していた。

どこかでIT分野で就職した理由を”流行りだったから”と述べたことがあると思われるが、それも少し状況を加味すると、そもそもやっていることが”データサイエンス”なんじゃね?と思えて仕方がなかったからだ。

こんな本を読んでいたら、ふと頭によぎったのでここに残しておく

ますます狩猟採集民と現代って相性悪ーって思えるね