「”クリニック”というコンビ名で漫才師をされていますニガクリタケさんです」「宜しくお願いします」
「この場を借りて一言いってもよろしいでしょうか?」「どうぞ」
「面白半分で僕をいじる(齧る)のは止めてください(どん)」
「あら、どうして?」
「どうも僕を毒キノコと認識して齧る人が多発しているようで」
「芸人さんにとっては”おいしい”お話じゃなくって?」
「それがそもそもの原因でして」
「相方のクリタケは生で齧って咀嚼すればするほど、深い味わいが得られるんですが、僕は咀嚼するまでもなく一瞬で「苦!」ってな感じで吐き捨てられて」「ふふ」
「それがいわゆる出オチみたいなもので様式美を纏っていまして」
「まあ、いいじゃないの、何かチヤホヤされてて」
「そんな綺麗な漫才を僕らは目指してないんで」
「じゃあ、どんなの?」
「”癒し”になるような漫才をしたいなあと」「御後がよろしいようで・・・」
「ではCMを挟んで続きをお聞かせいただきます」
「終わらんのかい!」