「ベニヒダタケさんのご紹介で心理カウンセラーのヌメリツバタケさんです」
「よろしくお願いします」
「あなたも占いをするの?」
「私の場合は少し志向が違いまして、勿論色々と想像して頂いても結構なんですが」
「ヌルヌルとしたヌメリがあって、ジュルジュルとしたツバがあって」
「何その言い方💗」
「そして、傘をめくってですね、裏のヒダの形状に着目して・・・」
「ヒダの並びが綺麗なら、脈なし、それ以外で歪にビラビラしていたら、脈あり」
「ちなみに、ビラビラしている方をこの業界あるあるで、ヌメリツバタケモドキと表現することがあります」
「これ外側から中央に向かって、展開しているのかしら」
「よくお気付きで」
「そこまで注目される方は珍しいですね、(心が)乱れていると判別出来ないですよ」
「ツバにくっついている時にもうこのような形状がなされているのか、それとも切り離されてからビラビラしたのか・・・」
「おそらくツバにくっついて傘が膨らむ最中に」
「これでは、どっちが本物でモドキかわかったものじゃ」
「ええ、『心裏にあり』です」
「わたしくはお口に出来るのなら、どちらでも構いませんことよ💗」