きのこ漫談30

きのこ漫談29

桂菌師の本日のきのこさん、いらっしゃい!

「どんな人が来るか、楽しみやね」「ほんとですね」

「夫:ムラサキフウセンタケ、妻:マメホコリ」(どん)

「これは、これは、ご立派なものをお持ちの御二人ですなあ」「どういうことです?」

「観てわからん?おっとタイムが鳴ったから、そろそろ始めよか」「?」

「御二人はどういったご関係で?」

「夫:時計職人をしています」「妻:同じく」

「はー、道理で旦那さんはそんなに大きくてノッポなんやね、奥さんはあれですか?何かの本のタイトルにありましたよねー、そうそう『モモ』ってやつ」

「出会いは何ですの?」

「夫:僕、こう見えて怪盗だったんですよ、あ、元ですよ」

「妻:私が店番をしていた宝石店で盗みを働らこうとしていたのが彼で」

「妻:盗んだのが宝石ではなく、私だったんです」

「何それ?、つまり旦那さんは宝石やのうて奥さん目当てで強盗したと」

「夫:まあそうですね」

「ちょっと言い方間違うと危ないですけど、奥さんはそれで大人しくしてたん?」

「妻:見ての通り、夫はガタイもよくて、私なんか軽々持ち運ぶものですから、どうしようもなくて」

「妻:それに私はお爺さんとの粘菌(年金)暮らしに飽きが来てたので、もうこの際いいやと思って連れ去られました」

「奥さんの方は何となくわかりましたけど、旦那さんが奥さんを狙った理由がわからんなあ」「わかるー?」「ぜんぜん」

「夫:僕はずっと探していたんです、それが彼女だったということです」

「どういうことですの?」

「夫:心が揃う瞬間を待ち侘びていたから」

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「裏テーマがあるんやけど、『逆カリオストロの○○』」

「何となく気付いてました」

「え?そうなん?」

「何年やっていると思っているんですか(笑」