きのこ漫談34

きのこ漫談33

桂菌師の本日のきのこさん、いらっしゃい!

「どんな人が来るか、楽しみやね」「ほんとですね」

「夫:スミゾメヤマイグチ、妻:ヒメキクラゲ」(どん)

「いやー、こんな時期にこのお二人を観れるとは感慨深いね」「そうですね」

「ちょっとしたきのこ界隈の事件やな、少し探り入れよか」

「おたくらはどこで知りあわはったん?」

「夫:呉服屋ですね」「妻:私のお店なんです」

「夫:それも僕が着替えているところを見られましてね」

「妻:それ言っちゃう?」

「え?何ですの?」

「夫:新しい服を試着しようとしたらちょっと窮屈で、帯を緩めた瞬間に空調がきつーなって、服がはだけてもうて丸見えでしたね」

「妻:立派なものをお持ちでした💗」「あら、まあ」

「そやかて、奥さんは何でそんな事したん?」

「妻:ムッとして暑いやろうから、冷まさなあかんなあと思って弱から強風にしたら案の定(笑」

「まあ、それはそれとして、それで付き合う事にはならんのとちゃうん?」

「妻:彼、書道家でその時買うた服で今年の字句をやるから、観ててくれっていうから、観てたら『おこめ💗』って」

「夫:艶姫にひとめぼれってやつですかね」「ふふふ」

「これが、いわゆる『桜田門外ノ変』ってやつか」