きのこ漫談35

きのこ漫談34

桂菌師の本日のきのこさん、いらっしゃい!

「どんな人が来るか、楽しみやね」「ほんとですね」

「夫:オオゴムタケ、妻:アワタケ」(どん)

「ちょっと、これは時間帯早いんちゃう?大丈夫なん?」「どういうことです?」

「だって、○男優と○○○嬢の方たちやろ、夜勤明けご苦労様です」「まあ、いやらしい」

「とりあえず今回のお二人に聞いてみよか」

「ご職業は何されてますのん?」

「夫:夫婦で魚屋をしております」「妻:はい」

「はー、道理で今回は作業着スタイルで来られた訳ですな、朝早くから仕事してはるから」

「今は何が旬ですの?」

「夫:鮪に鮑に、それに加工品だったら、キャビアやフカヒレなんかもいいですね」

「夫:新事業で養殖なんかも始めようかと」

「妻:聞いてくださいよ、菌師さん」

「何ですの?奥さん」

「妻:養殖だなんて威勢のいいこと言ってるんですけど、彼がトコブシで困っているんです」

「夫:それは言わん約束やろ?」

「妻:あんたが養殖やりたいって言ったからやろ」

「妻:どうせ期待してへんねんから、大きい事言わんでええねん、大きいのは図体だけにしときや」「ふふふ」

「まあ、まあ、奥さん落ち着いて、旦那さんが余計しょげてまうさかい」

「夫:それは流石に凹むなあ」

「手始めに稚魚の放流からやらはったら、どうですか?」

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「ちょくちょく国内でトリュフ探しすんねんけど、まだ見つけたことないわ、黒い方」

「へええ、国内にもあるんですね」

「しっかし、アワタケをあわび茸ってサジェストしてくるってどないなっとんねん?」

「泡と鮑だからじゃないですか?」

「どう見てもヒラタケやけど、黒アワビって狙っとるよね」