「今日はキクバナイグチさんとホテイイグチさん、それにサンコタケ(別名:イカリタケ)さんにお越し頂きました」
「よろしくお願いします」
「今日はわたくしが朗読をさせて頂きます」
菊の花がその艶姿を披露することなく、涙枯れ落ち、青年も何かに追い立てられるよう出陣する様は戦禍に散った男女たちの悲哀を邂逅せざるを得なかった。あの暑い夏の真っ盛りに起きたであろう出来事に。
「えっと、これはどういう意味かしら?」
「(スタッフさん)どうやらですね、キクバナイグチさんとホテイイグチさんがたくさん出ていたらしいんですが、キクバナイグチさんの方はすでに溶けかかっているものが多かったらしく、それにホテイイグチさんも小粒の者が多いとのこと、それに梅雨の走りに出そうなサンコタケさんが今の時期に出てしまったことへの驚きとのことです」
「へええ、えらく感傷的になられたのね」
「(スタッフさん)そうみたいですね、「もう盆かもなあ」とか言ってはりました」
「(スタッフさん)これも思ったそうですよ、紐パンの季節やなあと」
「ふふ、せっかく感傷的なムードが台無しじゃない💗」
「(スタッフさん)『覆水盆に返らず』だそうで(笑」
「最後に、実際のきのこをチェックしたい方は今日の日付のYouTube動画をお見逃しなく!」