桂菌師の本日のきのこさん、いらっしゃい!
「どんな人が来るか、楽しみやね」「ほんとですね」
「夫:ムラサキヤマドリタケ、妻:ソライロタケ」(どん)
「まさかこんな日が来るとはね」「どういうことです?」
「異種格闘技のきのこ天覧試合」「大丈夫ですか(笑」
「?:さあ、始まりましたー、実況兼レフリーは私、マントカラカサタケが務めさせていただきます、よろしくお願いします!」
「?:解説席には桂菌師さんにお越し頂いております」
「よろしくお願いします」
「?:お二人は格闘家同士ってことでいいんですよね?」
「夫:ええ」「妻:はい」
「?:では、レディー、ファイ!!」
「?:おーーーっと、早速奥さんの方から空投げを仕掛けたあぁぁぁーーーー」
「?:それを予期してか旦那さんは寝技に持ち込んで、横四方固めから腕ひしぎ十字固めへと展開」
「?:滑らかですね」
「ええ、旦那さんはこの展開を読んでいましたね、奥さんの地上技は空投げ一択、それに対して旦那さんはこの日のために寝技を鍛えてきたと聞き及んでいます」
「ただ、腕ひしぎは逆に奥さんも望むところ」
「?:おーーーっと、腕ひしぎから逃れたーーーーー!!!」
「?:どういうことですか?」
「奥さんは”リングの妖精”っていう異名があるほどの関節技の達人、旦那さんは色気を出さずに横四方固めで決めるべきでしたね、これは旦那さんもわざとそうした節がありますが(笑」
「?:両者歩み寄って・・・・」
「?:これはどういうことだぁーーー!、奥さんは”妖精”の異名を見せつけるかのように直前でY字バランスで立ちすくみ、旦那さんを誘っているかのようだぁぁーーー」
「妻:あなたの得意技をしかけてみたらどう?」
「夫:ふっ」
「?:これは一本足を狙ってタックルにいくと思いきや、裏投げだぁあああーーー!」
「?:二人の身体が宙に舞うぅぅーーーー」
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「落ちがないけど、ええよね」「何がしたかったんですか?」
「横四方固めとY字バランスで組むとどういう感じになるかなと思って」