前向きな絶望

絶望と書くと、何やらこの世の終わりみたいな感じがありますが、

居場所、存在意義、方向性をはっきりさせるのにこれほど効果的なものはないのも事実であります。

天災という意味ではここでの出来事は私にとって、ものすごいエポックメイキングなことでした。

目覚め

天才(人)という意味で、これは太刀打ちできないと思った事があります。

それは1)生物の研究者を志していた時と2)IT分野で会社員をしていた時のことです。

1)について

とある学会でポスター発表をする機会がありました。学部生の時だったと思います。隣で発表することになった同年代の学生の人と暇な時に話す事があったのですが、国内の学会にもかかわらず、その人は英語のポスターを作成していました。

「なんで英語なんですか?」と聞くと、「英語論文を作成するついでだから」とかえってきました。これにはびっくりしました。もちろん、最終成果物を意識するのは当然の事なのですが、それをさらっと有言実行している事に驚きました。研究テーマも身近な題材を掘り下げていて、難しいテーマを、難しくやっているわけでもなく、着眼点とそれを掘り下げられる知識・アイデア、そして周りから期待されていることを平然とやってのける自然体に脱帽しました。

夜の宿でも一緒になりましたが、その時の事は今は覚えていません。

しかし、私が生物の研究者の道をすんなり諦めることができたのもこの出来事が一因になっていると思います。学術的探求心と呼べばいいのでしょうか、ざっくりと研究者としての資質みたいなもの、それとペーパーを書くという才能が絶望的にありませんでした。それからというのも、体験すなわちこの身をフィールドに晒す事しか道はないなあとぼんやりと考えるようになりました。

もう、その方の名前も売る覚えですが・・・

2)について

これは会社の元上司の方の話です。IT分野での就職は有り体に言えば、流行りだったからです。理屈はわかりますが、これも一度経験されている方ならわかる話ですが、プログラミングやシステム設計は才能です。なので、そんじゃそこらのちょっとの研修とかでどうにかなる問題ではないです。1)と同様ですが、圧倒的にこれらのスキルセットがありませんでした。一例を挙げると、プログラミングは文章を書くという行為に似ていると言われますが、ちょっと違うと思います。推敲はしていると思いますが、元上司が機械言語を扱うレベルは息を吸う・吐くあるいは心臓の鼓動・脈拍レベルなんじゃないかと錯覚させるほどスピードが異常に早い、それもどの言語がとかではなくて、これはもうコンピューターと脳と手(コマンド入力)が同化しているとしか思えないほどです。それに加えて、その上司の方は寝食忘れて(大袈裟ですが、大袈裟ではありません)を地で行く方だった。

”好きこそものの上手なれ”を越えていると思いました。

IT分野は面白いのは確かですが、今後の付き合いは嗜み程度にしておこうと・・・

才能論とかめんどくさいので、語りませんが(書く能力がない)

遊び・スポーツ・仕事

人生=○○だと思います、以上

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