「山岳信仰の開祖でMr.茸士でもあられますテングタケさんです」
「よろしくお願いします」
「今日はお弟子さんらとは来られてないんですね」
「イボテングタケとベニテングタケの事ですか」
「彼らは毒立しまして、イボテングタケに関しては『壌土宗』、ベニテングタケに関しては『壌土真宗』なるものを、ましてやその影響たるや」
「そうですよね、わたくしあなた方を差し置いて、「茸師」を名乗らせて頂いているんですけど🍄」
「お気になさらずにお嬢さん、私はすでに隠居の身ですから、それに毎日真摯に祈祷(帰登)される方もそうそう居られますまい、本来口にするもの以外ここには出られないはず、それなのに呼んで頂いたんですから至極光栄で」
「まあ、嬉しい事を仰って下さって、無理をすればいけるんでしょうけど、やっぱりね💗」
「それよりも、年々役(厄)が早まっているようで、この先が気掛かりというかそれが心残りですかね」
「あら、心配なさらずとも思いは不滅じゃありませんか」