茸師の部屋5

茸師の部屋4

「著名な登山家であられますハイカグラテングタケさんです」

「最近は○○にはまっているそうです」「その辺りもお聞きしたいと思います」

「宜しくお願いします」

「いつも不思議なんですけど、登った時はどんなお気持ち?」

「そうですね、テングタケ(岳)と異名を持つ毒山はいくつもありますが、見つけて、食べて、生還したときは感無量ですね」

「それは呼ばれるの?それともあなたがいるから?」

「両方だと思います、揃わないと出来ませんから」「それに先人の思いもありますからね」

「最近はコスプレに嵌っているそうですね(笑」

「娘が『パパ、凄いんだから、ぜったいJCとかJKに受けるよ』とかいうものですから」「BLとか言うらしいんですが、ベースラインかなんかですかね」

「そういえば、特徴あるお名前ね」「高神楽天狗岳」

「民間調査で『格好いいきのこの名前No.1』に選出されているようです」

「初めて知りました(笑」

「次はどこに(お登りに)?」

「そうですね、ピークハントは程々にテーブルマウンテンでも散歩しようかと」

「それと、きのこ百名山のリストアップと森林再生に尽力したいかなと」

「まだまだ楽しみが続きますね、本日はありがとうございました」

「こちらこそありがとうございました、まだお互い生きてたら呼んでください」

きのこ漫談6

きのこ漫談5

桂菌師の本日のきのこさん、いらっしゃい!

「どんな人が来るか、楽しみやね」「ほんとですね」

「夫:兵庫県出身ホオベニシロアシイグチ、妻:奈良県出身クチベニタケ」(どん)

「なんや、ごっつー色気がある人ら来はったなー、お座り下さい」

「見てみー、座ってるだけでなんか気品というかオーラが出てるんわかる?」「わかりますっ」

「お仕事は何をされてるんですか?」

「夫:夫婦でダンサーをしております」

「はー、道理で旦那さんは背筋がピっとしていてどっしりしてはるわ、奥さんも上品な感じが出てるわ」「さぞかしお熱いダンスを披露されるんでしょうな」

「妻:アイスダンスをしております」

「何そのギャップ?」「ちょっと失礼ですよ」「ごめん、ごめん、」

「つかぬ事をお聞きしますが、食事とかはどんなものを嗜んでおられるの?」「何それw?」

「夫:私はビネガーを、妻はワインが好きですね」

「ビ、ビ、ビネガー??」「こら、こら」

「夫:妻はあまり食事をとらないのですが、私でしたら軽く湯通しをして、そのまま(刺身)で頂くか、マリネなどに合わせてもいいかと、きっと程よい酸味をご堪能して頂けると存じます」

「夫:傘裏(管孔)など少々トリミングしてロングフリザーブ(長期冷凍保存)すれば、いつでも使えて炒め物になんかにも合うかと」

「はー、ええ事聞かして貰いましたわ、ありがとうございました」

「夫妻:では失礼します💗」

【夫は妻を抱きかかえ、妻は腕を回し夫の頬に口づけをしてフェードアウェイ】

「去り際も良かったな」「そうですね」

「でもナイトダンスは(柔道の)寝技の合わせ技一本やろな」

茸師の部屋4

茸師の部屋3

「舞台や映画で振付指導やスタントをされていますキクラゲさんです」

「宜しくお願いします」

「気にはなってたんですが、ホントに樹に生えてらっしゃるのね(笑」

「ええ、実際は葉っぱが枯れているようにしか見えませんが」

「少し経歴を述べさせいただきます」

「元漁師さんで雑技団にも参加されていたとか」

「ええ、雑に収穫しても体が丈夫でして、熱乾耐性も少しばかり他の人よりも強いというのが特徴で、それに投縄と火縄潜りが得意でした」

「よくそのまま引きちぎって鞄に放りこんでるものもいるらしいですが(天の声)」

「やっぱり、お名前はそうなんでしょうね?(海の)クラゲから?」

「ええ、クラゲといいましても食感が似ているというだけで、『木耳』と漢字では表記されるので、今でいうところのキラキラネームだと自覚しております」「ふふ」

「ご自身ではどういったお名前がよかったです?」

「難しい問題ですね」

「そうですね、やはり○○タケとかだともっと知名度が違ったんじゃないかと」

「ぱっと思いついたのであれば、ミミタブダケ(耳たぶ茸)とか、発生直後にご覧頂けたら、プルプルしていますし、語呂もいい感じじゃないですかね?硬派なイメージも払拭できそうですし」

「キクラゲの方が言い易い(笑」

「劇団『園芸』※1の皆さんとも懇意にされているようで、何か経緯でも?」

「舞台(市場)で御一緒することが度々ありまして、私はあくまで黒子として出させて頂きました」

「・  ・」

一層のご活躍を祈念いたしております」

「ありがとうございました」

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※1

茸師の熱湯風呂(コマー●ャル)

茸師の部屋3

茸師の部屋2

「映画『華麗なる菌族』などの作品に出演されていて、女優でファッションデザイナーとしての顔もお持ちのウラベニガサさんです」

「宜しくお願いします」

「今日はまたすごいお召し物ね」

「そうですか?普段よりも少し地味だと思いますけど」

「お仕事で仏蘭西に行かれてたとか」

「わたくしの姉妹が宝石商を営んでいまして、それのお手伝いを」

「でも大変じゃなくって?」

「そんな事ありません、好きでやっていることですから」

「西洋では『綺麗な華には棘がある』という諺がありますけど、私どもの世界では『美しい菌には毒がある』という言い伝えが御座います」

「ただ、わたくしは毒を持ち合わせておりませんし・・・」

「食毒をする方も多くはありません」「あら、そうなの」

「ただ、偶にわざわざ立ち止って、傘裏を覗いては紅の具合を楽しみにして下さる好事家がおられるぐらいで(笑」

「そういうものじゃありません?」

きのこ漫談5

きのこ漫談4

桂菌師の本日のきのこさん、いらっしゃい!

「どんな人が来るか、楽しみやね」「ほんとですね」

「京都府出身アミガサタケ」(どん)

「へへ、きちゃった💗 箒はここに置いといてっと」

「なんかけったいな人が来はったけど、大丈夫かいな?」「そうですね」

「因みにご職業とか、普段は何されてますのん?」

「家政婦もとい魔法使い」

「ん、もう一回聞いてもええかな?ご職業は?」

「ま・ほ・う・つ・か・いっ!」

「ちょっと念仏唱えるわ、南無妙法蓮華経、般若波羅蜜多・・・」「ちょっと解脱しないの」

「ごめん、ごめん。気取り直して、一人で来はったん?旦那さんは?」

「えー隣にいるじゃん?あーごめんなさーい、透明になる魔法使ってたんだ」

「道理で見えない訳かって旦那さん居ったん?一言も喋らんからわからんわー」

「魔法使うときに掛け声とかありますの?」

「アミタス、アミタス、ルルルルルー」「せーの」「アミタス、アミタスって何やらせとんじゃー」「ふふふ」

「何か楽しくなってきたわ、他には何が出来ますの?」

「ワープ💗」

「(私を)生で食べるとね、トリップしちゃうの💗(危険なので良い子は真似をしないようにね)」

「付き合いきれんわ、もう帰りなはれ」「あら、残念」

「じゃあ、未来に帰りまーす。スプリングハズカム↑」

「お、消えた!掛け声違ったけど、不思議なカップルやったなあ」「そうですね」「でも、まだ旦那さんはそこにおるかもな」

茸師の熱湯風呂(コマー●ャル)

「一組目の方どうぞ」

「劇団『園芸』をやらせて頂いています代表のシイタケです(そしてマイタケ、ナメコ、ハナビラタケ)」

「今後の公演日(おすすめのお鍋)をPRするために来ました(ホントはただの暇)」

「そろそろ季節の変わり目ですけど(笑」

「見るからに鍋に向いてない方がいると思うんですが、大丈夫ですかね?」

「それでどんなお鍋を?」

「白湯鍋をやらせて頂きます(それただの熱湯)」

「では入っていただきましょう!」

ハナビラタケ「・・・(1秒)もう無理」

ナメコ「え、ここで着替えるの?嘘、えーやだ パス」

「なんかちょっと残念な気もしますが、次の方」

マイタケ「・(バッ)」

「出てくるの凄い早かったですね(笑」

「最後の方お願いします!」

シイタケ「もうちょっと頑張れよって、これすごい熱いな・・・(4秒)もう限界」

「でわ、PRして頂きましょう!どうぞ!」

「寒いのも今のうちですよー(せーのっ!四人で)市場で見つけたら、買ってね(バン)」

茸師の部屋2

茸師の部屋

「”クリニック”というコンビ名で漫才師をされていますニガクリタケさんです」「宜しくお願いします」

「この場を借りて一言いってもよろしいでしょうか?」「どうぞ」

「面白半分で僕をいじる(齧る)のは止めてください」(どん)

「あら、どうして?」

「どうも僕を毒キノコと認識して齧る人が多発しているようで」

「芸人さんにとって”おいしい”お話じゃなくって?」

「それがそもそもの原因でして」

「相方のクリタケに関しては生で齧って咀嚼すればするほど、深い味わいが得られるんですが、僕は咀嚼するまでもなく一瞬で「苦!」ってな感じで吐き捨てられて」「ふふ」

「それがいわゆる出オチみたいなもので、何やら様式美を纏っていまして」

「まあ、いいじゃないの、チヤホヤされてて」

「僕ら、そんな綺麗な漫才を目指してないんで」

「じゃあ、どんなの?」

「”癒し”になるような漫才をしたいなあと」「御後がよろしいようで・・・」

「ではCMを挟んで続きをお聞かせいただきます」

「終わらんのかい!」

茸師の部屋

「きのこの大将こと俳優のシイタケさんです」

「今はオフシーズンのため、おいでくださいました」

「楽しいお話を伺います」「宜しくお願いします」

「この番組の初ゲストに呼んでいただいて光栄です」

「いろんな方にオファーしたんですけど、あなたが真っ先に返事を下さって」

「あーそうですか」「何で出演をOKして下さったんです?」

「それはもちろん茸師さんにお会いしたかったのと、別の番組で後輩のハナビラタケとナメコが何やら私の事を話していたものですから、仲人役としてはちょっと聞き捨てならないなと思いまして」

「あら、そうなの」

「実はハナビラタケを推薦したのは何を隠そう私でして」

「味噌煮込みうどんと言えば、私が最適だと自負しております。それを偶には別の若いもんに任せてみてはどうかと監督に進言したんです」「『ヤケクソ味噌』というタイトル作品でキャストを探してると」「私はその時、別の現場でいなかったものですから、誰か代わりのやつでいないかと」

「そしたら、監督が『面白い』って言って、それで役が決まったんです」

「ナメコとは小さな頃から知っていましたし、マイタケと共にずっと頑張ってきたのを知っていました」

「自分で言うのもなんですが、私やマイタケ、そしてナメコは皆それぞれどこにでても看板をはれる役者です」

「ナメコも最初はつまらないって嫌がってたんですが、ハナビラタケが出るってなったら急にやる気になりまして」「ふふ」

「それをまさかフリーズドライで脇役なんて彼女にとっては取るに足らないものだったかもしれませんが、私やマイタケでは決して出来ない立ち廻りでした」

「それはあなたの親心?」

「そんなんじゃないですよ、ただの思い付きですし、監督も気まぐれじゃないですか」

「その監督さん、素敵ね。どなたかしら?」

「あの世界の・・・」

きのこ漫談4

きのこ漫談4

きのこ漫談3

桂菌師の本日のきのこさん、いらっしゃい!

「どんな人が来るか、楽しみやね」「ほんとですね」

「夫:北海道出身ハナビラタケ、妻:兵庫県出身ナメコ」(どん)

「いやー、嬉しいね、初めてちゃう?夫婦揃って来はったん?」「そうですね」

「奥さんは・・・結構有名な方ですよね?いろんな所で活躍されているのを拝見していますし、よくお世話になってます(笑」

「旦那さんは・・・あんま見かけへんけど、最近ちょくちょく舞台(市場)に出てはりますよね?」

「やっぱり、馴れ初めというか出会いは舞台とかで?」

「夫:そうです、普段は活動場所とか時期が異なっていたので、出会うことはなかったんですが、いつ頃からか舞台で競演することがありまして」

「で、どちらからアプローチしはったん?」

「夫:どっちやろ?妻:私の方かな?」

「妻:最初見た時に『うわ、白馬の王子様が来た!』ってな感じで興奮したのを覚えてます」

「夫:え、そうなん?」

「妻:だって、普段からシイタケさんとかマイタケさんとか近くにおったけど、昔からの付き合いが長いし、ちょっとごついし、日焼けとかしてて、オラオラしてて私ちょっと苦手やなあって」

「確かに、シイタケさんは貫禄ありますよねえ、マイタケさんもええ芝居しはる」「けど、そんなこといーたかて、奥さんも名女優やないですか?」

「妻:この人なら私に合うかなって、それで声かけたんです」

「夫:レジェンドのシイタケさんにマイタケ先輩には今でもかないませんわ」

「で、付き合うきっかけは何やったん?」

「夫:味噌煮込みうどんでした」「味噌煮込みうどん?」「ふふふ」

「夫:実は味噌煮込みうどんには僕主役で出演してたんですが、妻は舞台袖のフリーズドライの味噌汁の脇役でした」

「夫:その時は煮込まれすぎてて、ボロボロだったんです、そんな時に彼女がそっと潤してくれたんですよ」

「妻:彼はそれでも丈夫でしっかりと歯ごたえを見せていました」「あ、この人ならどんな状況でもやっていけるんちゃうかなって、それにやっぱり若くてイケメンの方がいいですし」

「それで付き合うようになったと」「夫妻:はい💗」「あらまあ」

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「いやー味噌煮込みうどんとは驚いたなあ」「そうですね」

「なんかあります?」「奥さんはフリーズドライより生の方がええんとちゃうかなあ」