投稿者: kaz3
いのちの海と暮らす (日本の沿岸漁業民俗誌) -本
“りょうし”への道-山(空)師編④
職業訓練が終了した後、林業の現場(主に特殊伐採)をいろいろ見学した。
いい手応えはしばらくなかったが、とある造園業社にお世話になることになる。
チャンスは意外にも早くに訪れた。
この辺りはこのブログでも過去に取り上げている。
“りょうし”への道-山(空)師編③
先ず造園業(建設業)に関わることを見越して、とある職業訓練コースを受講した。
合宿みたいな感じで、ちょっとした旅行になった。
そこで出会ったいつも眠たげだけど、イケメンな地元のM君
petzlのバッグを持っていたので、もしや?と思い、声をかけた。
「クライミングとかするん?」
「ええ、まあ」「ロープで橋梁点検とかしてたんですよ」「へえ」
「ちょっとキコリみたいなこともしてますけど」
「もしかして、特伐とか」「そうですね」
高速道路や新幹線の高架とかの支障木伐採が主だそうだ
ロープアクセスと特伐の二刀流をやっていた
年下の子をかっこいいと思ったのは初めてだった
他にもいろんな背景を持った人たちが集まっていた。今は何してるんやろか。
“りょうし”への道-山(空)師編②
あくまでも目標は”りょうし”
片手間で木を伐る仕事が出来るほど、楽でもないし、リスクが高い。ましてや特殊伐採。
まともな林業事業体では取り合ってもらえない。
木を伐るといっても、手か重機か、奥山か里山か、針葉樹林か広葉樹林か
木と言えば、広葉樹林の方が好きだし、宮大工や数寄屋造りとかの木造建築の方に興味があった。
的を絞る。
”木を伐る仕事もしつつ、寺社仏閣にも縁があり、特殊伐採などにも興味がある若い造園業社にコンタクトを”と
内の祖父の代で植木屋をしていたらしい。親は少しばかりその領域に入ることを喜んだ。
林業もそうだが、造園業(建設業)ともなると、業務をやろうとすると細々とした資格がたくさんいる。
情報収集を兼ねて、各所を回った。
“りょうし”への道-山(空)師編①
“りょうし”と山(空)師に何の関係があるのか?
わからない。しかし、漁に出て、出漁しない期間をどう過ごすか?狩猟シーズンじゃない場合はどうか?と考えた時に思いついたのが山の仕事をすること、しかも特殊伐採をやる事だった。
これには木を伐る仕事がしたかったことと、漁で培ったロープワークが活かせること等諸々の思惑があった。
”さて、どうしたものか?”
またもや悩んでいた・・・